AI放送技術革命 ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック

AI革命 革新的な放送技術で、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの競技をこれまで以上に身近に
 ドローンカメラ、AIを活用したリプレイ、映画制作技術、仮想ワークフローなど、オリンピック放送サービス(OBS)は、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックにおいて、これまでで最も革新的で没入感のある放送を実現し、視聴者をこれまで以上に試合の臨場感あふれる体験へ導く。
• OBSはこれまでで最も革新的で没入感のあるオリンピック冬季競技大会の放送を提供。
• 15機の一人称視点、FPVドローン(First-person-view drones)を含む拡張ドローン中継により、屋外スポーツのあらゆる場面でダイナミックで新しい視点を提供。
• 人工知能(AI)もリプレイとリアルタイム分析を強化し、パフォーマンスとテクニックに関するより深い洞察を提供。
イノベーションによってストーリーテリングを強化
 世界中の視聴者がこうした新たな視点を楽しんでいる一方で、OBSは、イノベーションによってストーリーテリングを強化し、ファンがアスリートのパフォーマンスをより深く理解できるように注力している。
「テクノロジーはますます多くの機会をもたらしてくれる」と、OBSのヤニス・エクサルコスCEOは語る。「しかし、オリンピックはテクノロジーを披露する場ではない。世界最高のアスリートたちのストーリーを、可能な限り効率的に、そして魅力的に伝える方法を見つけることが目的である」とした。
 ミラノ・コルティナ2026で最も目立ったイノベーションの一つは、屋外競技におけるドローンの展開である。15機のFPVドローンを含む合計25機のドローンが、すべての屋外競技と、スピードスケートなどの一部の屋内競技で運用され、冬季オリンピックではこれまで不可能だったダイナミックなアングルで中継した。
「まさに次元を超えた体験だった」とエクサルコス氏は語る。「特に冬季競技においては、これらのスポーツを実際にこのレベルで練習するとはどういうことなのかを、人々に実際に見て、体感してもらう絶好の機会だった」
 FPVドローンは、コースやトラックに沿って選手を追跡し、視聴者にスピードとテクニックをより鮮明に伝える。
「多くの選手が初めて、『ボブスレーに乗ったり、リュージュでレースをしたり、ダウンヒルを滑ったりする感覚を体験できるようになった』と実感した」と付け加えた。

FPVドローン(First-person-view drones)
 FPVドローンの導入は、安全性を最優先に考え、アスリートや国際スポーツ連盟と緊密に協議しながら進められた。
「何よりも重要なのは、安全を確保すること、そして選手自身がこのアイデアを受け入れ、安心感を持っていることを確信することし、。
「ドローンを使用するすべての競技において、国際競技連盟と協力し、一連のテストを周到に実施し、すべての選手にドローンを導入した」とエクサルコス氏は述べる
 広範囲にわたるテストプログラムを実施、会場ごとのオペレーション・プロセスを準備して、、ドローンの運用は競技要件に完全に適合させることができた。選手はパフォーマンスに集中できて、視聴者は新しい視点の恩恵を受けることが可能になった。
FPVドローン    以上出典  OBS
人工知能(AI)オリンピック
ストロボ・スコープ分析画像 出典 IOC  
 ドローンの活用に加え、人工知能(AI)もミラノ・コルティナ2026の中継を強化した。特に、複雑な競技をより分かりやすくするために設計されたリプレイや画面上のデータ可視化が活用された。
 アリババクラウドのAIアルゴリズムを搭載した次世代リアルタイム360°リプレイシステムとストロボ・スコープ分析は、明日動きを明確な視覚的シーケンスに分解し、その技術とパーフォーマンスについて視聴者の理解を強化した。バイアスロンでは、AI駆動型カメラシステムにより、放送機関等(MRHs)は各国の選手にスポットライトを当てることが、ライブデータと分割画面オプションを用いて、リアルタイムで射撃レーンのでパーソナライズされた映像を提供する。フィギュアスケートでは、コンピューター映像技術がジャンプの高さ、滞空時間、速度を測定し、パフォーマンス・データを即座に表示する。
 エグザルコス氏は、オリンピックの目的はすべての視聴者が満足するサービスを提供することだとする。
 「オリンピックでは、観客の半分以上はおそらく一般の観客です」とし、「オリンピックの価値と美しさの一つは、あらゆるスポーツのショーケースとなることです。私たちにとって、熱心なスポーツファンだけを対象に、質の高い報道を行うだけではなく、一般の視聴者にスポーツを分かりやすく、魅力的に伝えることも重要である」と述べた。
360°リプレイシステムとストロボ・スコープ分析用のマルチカメラ   出典 IOC News
被写界深度の浅い映画用カメラ(Cinema Camera)を使用
 すべての競技会場で使用する中継カメラは、被写界深度の浅い映画用カメラ(Cinema Camera)を使用し、よりタイトなクローズアップと情感がある映画的な映像を提供して、ライブ中継を強化、視聴者により大きな臨場感と感動を与えた。
OBS Coud    出典  OBS
 またOBSはTOPスポンサーであるアリババ(Alibaba)と協力し、クラウドベースのプロダクション・インフラストラクチャーを開発した。
 このプロダクション・インフラストラクチャーは東京2020に初めてリリースされ、北京2022とパリ2024でさらに強化して、「OBSクラウド」としてデビュー、おおきな成功を収めた。ミラノコルティナ2026では、放送機関やデジタル・プラットフォームのメディア権利保有者(MRHs)は、より柔軟でコスト効率が高く、持続可能なクラウドベースのワークフローの恩恵を受けることが実現した。
 こうしたイノベーションにより、MRHsはすべての競技やイベントのコンテンツにリモートでアクセス、編集、配信できるため、現地に設置する放送機器の必要性が減り、派遣放送スタッフの削減が可能になり、放送オペレーションの運用フットプリントが大幅に削減された。
 ミラノコルティナ2026でのこれらのイノベーションは、世界中の視聴者に魅力的で技術的に高度な大会報道を届けることに重点を置いたオリンピック放送の進化の最新のステップを象徴している。MilanoCortinaPara2026 IBC CDU  出典  OBS