ミラノ・コルティナ冬季五輪2026 開会式

出典 Milano Cortina2026

 

 

サンシーロ・スタジアムで開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪2026開会式
 ミラノ・コルティナ冬季五輪2026の開会式は、2月6日夜8時(JST:2月7日早朝4時)、ミラノ市内にあるランドマークのサッカー競技場、サンシーロ・スタジアム(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ:Stadio Giuseppe Meazza)で開催される。代表団の代表団の入場行進は、サンシーロ・スタジアムだけでなく、コルティナ、リヴィーニョ、プレダッツォの合計4つの各オリンピック会場でも実施される。
 これまでの開会式では、代表団と旗手が一つの会場で順番に入場する形式が一般的であったが、ミラノ・コルティナ2026大会では、多くの選手が大会期間中に競技を行う会場に最も近い4つの会場で行進するというユニークな開催方式を採用する。
 92の国と地域が参加する入場行進の順序は、オリンピックのプロトコルに従い、ギリシャから始まり、開催国イタリアが最後を務める。入場順は、イタリア語のアルファベット順に基づいて決定される。
開会式が行われるサンシーロ・スタジアム
ミラノ以外の競技開催地域でも祝典開催
 ミラノでのメインイベントに加え、プレダッツォ、リヴィーニョ、コルティナ・ダンペッツォといった他のオリンピック開催地域でも同時進行のセレモニーや選手パレードが行われる。これらの場面は、選手たちを競技会場により近づけるとともに、ファンや観客、市民、地域住民の幅広い参加を狙う。
 ミラノ・コルティナ冬季五輪2026は、五輪史上初の複数都市開催の大会、ミラノ(Milano)、コルティナ・ダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)、バルテリナ(Valtellina)、バルディフィエメ(Val di Fiemme)の4つクラスターのイタリア全土の14の競技会場で開催される。ミラノとコルティナ・ダンペッツォ間は約300キロメートル離れており、ミラノにアスリートや競技役員などの開会式のために集めることは困難だった。
開会式のキャッチフレーズは「かけがえのない機会、広がりがありインクルーシブな祝典」
 開会式を担当するには「バリッチ・ワンダー・スタジオ」、この祝典に新たなインクルーシブな次元を加えることを目指す。
サッカーの伝説ジュゼッペ・メアッツァの名を冠したスタジアムでの壮大なショーに加え、街全体とオリンピック開催地域が連動し、関連イベントや象徴的な瞬間で活気づく。
オリンピックの精神をスタジアムの外へと広げ、観客やアスリート、地域社会をこの大いなる祝典に巻き込むことを狙う。

伝統と継続を守る
 開幕をオフィシャルに告げる開会式は、多くの競技に先立って行われるが、最近は、運営上の理由から開会式の前に一部の予選が実施される。しかしそれは選手団の入場行進や開幕の儀式が持つ象徴的な重要性に影響を与えたことはない。  
 ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックではスノーボードやアイスホッケー、フィギアスケートなど一部の予選が事前に開始される予定である。
 開会式の選手団の入場行進や聖火の点火は依然として最大の見どころであり、競技会場全体でインクルーシブ性と参加を促進する新たな取り組みが加わる。大会は伝統を重んじつつ、選手、観客、そして地域社会を巻き込んだ広がりのある祝典を実現していく。

開会式の出演・演出は?
 サンシーロ・スタジアムで行われる開会式には、数多くの歌手・俳優が出演を予定している。
グラミー賞5度受賞のマライア・キャリー、ゴールデングローブ賞受賞のラウラ・パウジーニ、俳優でプロデューサーのピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、テノール歌手アンドレア・ボチェッリ、女優のサブリナ・インパッチャトーレ、グラミー賞を受賞の女性歌手、ラウラ・パウジーニ、中華人民共和国出身のピアニスト、ラン・ランとチェチーリア・バルトリ、チュニジア系イタリア人ラッパーのガリといった世界的アーティストに加え、ドラマ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」でエミー賞ノミネートのサブリナ・インパッチャトーレなど、豪華スターが勢ぞろいする。

開会式には1,300人以上のキャストが参加
 開会式の実現には、27カ国以上から集まった専門家やボランティアを含む1,300人以上のキャストが参加し、サン・シーロ・スタジアムと各運営拠点で活動する950人以上のオペレーター(スタッフやその他のサプライヤーの従業員を含む)がサポートした。
 音楽面では、オリジナルサウンドトラックの作曲に500人以上のミュージシャンが参加し、イベントの準備にはミラノ、コルティーナ、リヴィーニョ、プレダッツォ、アルコ・デッラ・パーチェで700時間以上のリハーサルが必要とされました。
 衣装、メイク、ヘアスタイルへの取り組みは非常に重要で、182点のオリジナルデザイン、1,400着以上の衣装、1,500足の靴、7,500メートルの生地が使用され、110人のメイクアップアーティスト、70人のヘアスタイリストが協力し、1,000点以上の舞台装置が使用された。

ミラノとコルティナ・ダンペッツォのオリンピック聖火台
 ミラノ・コルティナ2026では、オリンピック聖火台の点灯・消灯という2つの伝統的な儀式に革新的なアプローチを導入する。史上初めて、2つのオリンピック聖火台が設置される。
ひとつはミラノの象徴的なランドマークであるアルコ・デッラ・パーチェ(「平和の門:Arco della pace」 白い大理石で建てられ、頂上にはブロンズ像が飾られたこの凱旋門は、ナポレオンの勝利を記念して建設された)に設置され、もうひとつはアルプスの町の中心、コルティナ・ダンペッツォのピアッツァ・ディボナ(ディボーナ広場 Piazza Di Bona)に設けられる。
ミラノ聖火台 平和の門

ミラノ・コルティナ2026聖火台
 ミラノ・コルティナ2026の2つのオリンピック聖火台は、2都市で開催される今大会において、各地域のハーモニーを象徴する力強いシンボルで、大会スポンサーであるフィンカンティエリ( Fincantieri  総合造船企業グループ)とのパートナーシップにより制作された。デザインは、マルコ・バリッチ(Marko Balic 演出家・テレビプロデューサー)が、リダ・カステッリ(Lida Castelli 芸術・クリエイティブディレクター)とパオロ・ファンティン(Paolo Fantin 舞台演出家)と協力して制作した。2つの聖火台の聖火は、完全に同期して同時に点灯され・消灯される。
 ミラノ・コルティナ2026の聖火台は、生命・エネルギー・再生の源である太陽へのオマージュとしてデザインされた。何世紀にもわたり、連続性と再生の普遍的象徴であり続けてきた聖火台は、未来を見据えてデザインされた創造の核として位置づけられている。
 今回のデザインは、天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の有名な「ダ・ヴィンチ・ノット(Leonardo's Knots)」(ダビンチの精巧で幾何学的な組紐や結び目の模様)から着想を得ており、自然と人間の創意が織りなすハーモニーを幾何学的な交差模様として表現している。これは、創造性と革新の象徴である都市ミラノと歴史的なつながりを持つダ・ヴィンチへの敬意を表現している。
航空用アルミニウムで作られた聖火台は、最も軽量で耐久性の高い素材のひとつであり、開閉する動きによって時間の連続性と昼夜の自然な移ろいを象徴する。また、拡張・収縮できる構造により、聖火を宝箱のよう包み込み、守ることができる。
 構造は可変ジオメトリを特徴とし、閉じた状態では直径3.1m、開くと4.5mに拡張する。複雑な機械システムは244個の可動ポイントと1,440の部品、全長1,000メートルのダイナミックLEDで構成され、ピンとベアリングで組み立てられている。内部の聖火はガラスと金属の容器に収められ、持続可能な演出効果が採用されている。材料の飛散がなく、音響への影響も小さく、煙の排出も最小限に抑えられており、観客が接する環境においても高い安全性が確保されている。
2 月7日から、アルコ・デッラ・パーチェ(平和の門)の聖火台が毎日行われる一般公開イベントの中心の舞台となる。17:00〜23:00の間、毎正時に3〜5分間のショーが行われ、ロベルト・カッチャパーリア(Roberto Cacciapaglia ピアニスト・作曲家)の音楽が彩りを添える。
この演出は2月22日にオリンピック聖火が消されるまで続く。3月6日にパラリンピック聖火が到着すると、2つの聖火台はパラリンピック期間中、3月15日の閉会式まで灯される。