出典 Milano Cortina2026

オープニングを彩ったパーフォーマンス

開会式のコンセプトは「ハーモニー」(調和)

イタリアを代表するファッションデザイナー アルマーニがデザインした衣装

秋葉忠利・前広島市長が五輪旗を運ぶ
ミラノ市内の世界遺産 「平和の門」に設置された聖火台
- 「ハーモニー(Armonia)」がテーマ サンシーロ・スタジアムで開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪2026開会式
イタリアの歴史、芸術、文化を巧みに織り込み、「ハーモニー(Armonia)」をテーマとした開会式が、現地時間2月6日金曜日の夜、歴史あるミラノ市内にあるランドマークのサッカー競技場、サンシーロ・オリンピックスタジアムで開催された。
代表団の代表団の入場行進は、サンシーロ・スタジアムだけでなく、リヴィーニョ、プレダッツォ、コルティナの各オリンピック会場でも実施された。
これまでの開会式では、代表団と旗手が一つの会場で順番に入場する形式が一般的であったが、ミラノ・コルティナ2026大会では、多くの選手が大会期間中に競技を行う会場に最も近い場所で行進するというユニークな開催方式を採用する。
92の国と地域が参加する入場行進の順序は、オリンピックのプロトコルに従い、ギリシャから始まり、開催国イタリアが最後を務める。入場順は、イタリア語のアルファベット順に基づいて決定される。
国際オリンピック委員会(IOC)は、ウクライナ侵略戦争を理由に、ロシアとベラルーシの国としての参加を、パリ五輪2024に引き続き、認めなかった。しかし、個人参加の道は開き、侵略戦争に関与していないなどIOCの資格審査委員会が行う審査をパスしたアスリートは、中立選手(AIN)として参加を認め、大会にはロシアとベラルーシのアスリート、20人が参加する。
開会式が行われるサンシーロ・スタジアム
- ミラノを始め4つの競技開催地域でも祝典開催
- ミラノでのメインイベントに加え、プレダッツォ、リヴィーニョ、コルティナ・ダンペッツォの競技開催地でも同時進行のセレモニーや選手の入場行進が行われる。
4つの会場は、高速光回線を使用し、OBSがライブ中継で結ぶことで、同時進行のイベント開催を可能にした。ミラノのメイン会場では、映像スクリーンを通して4つの会場をライブ映像で結んで一体感を実現させた
ミラノとコルティナ・ダンペッツォ間は約300キロメートル離れており、ミラノにアスリートや競技関係者などを 開会式のためにミラノに集めると大会の運営に支障がでるのを避けるための策でもある。
プレダッツォ、リヴィーニョ、コルティナ・ダンペッツォでも開会式イベントが開催されることで、選手たちを競技会場により近づけて、ファンや観客、市民、地域住民の幅広い参加が期待きる。
コルティナ 町の繁華街の通り選手団が行進
プレダッツォ
リヴィーニョ 雪原を行進
- オリンピック史上初 複数都市で開催する「広域開催」 既設施設や仮設施設をフル活用 新設競技場はアースホッケー場一つのみ
- ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックは、コルティナダンペッツォ1956、トリノ2006に続くイタリアでの3度目の開催となる。
イタリア北部で行われるミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪大会2026は、オリンピックが2026年2月6日から22日までの17日間、パラリンピックは 3月6日から15日までの 10日に渡って開催され、オリンピックでは新競技の山岳スキーを含む8競技116種目、パラリンピックでは6競技79種目が実施され、195のメダルを競う。 92の国と地域から約2900人のアスリートが参加した。
出典 MilanoCortina2026
競技場は、オリンピック史上初の複数都市で開催する「広域開催」となった。組織員会は開催経費を縮減するために、既設の施設をフル活用する戦略を徹底させた。既設競技会場の使用率は約85%に上った。新設はアイスホッケーアリーナ(ミラノ)のみ、またスライディングセンター(コルティナダンペッツォ)は巨額の経費を投入して新設同然の大規模改修をした。
イタリア北部の約2万2千平方メートルに、4つのクラスター(会場郡)を設けて14の競技場を整備した。「広域開催」に伴い、選手村は6か所に設置された。
4つのクラスターは、スケート競技を開催するイタリア北部の都市ミラノ(Milano)、スキー競技、スライディング競技、カーリングを開催するコルティナダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)[アンテルセルヴァ(Anterselva)・アントホルツ(Antholz)]、スノーボード、フリースタイル・スキー、スキーモを開催するヴァルテッリーナ(Valtellina)[ボルミオ(Bormio)・リヴィーニョ(Livigno)]、ジャンプ、ノルディック競技を開催するヴァル・ディ・フィエンメ(Val di Fiemme)[プレダッツォ(Predazzo)・テーゼロ(Tesero)]。
開会式は、ミラノにあるサッカーの聖地、サンシーロ・オリンピックスタジアム(San Siro Stadium 約7万5千人収容)、閉会式はヴェローナ(Verona)にある約2000年前に建設された世界遺産の円形闘技場、ベローナアリーナ(Arena di Verona)行われる。
ヴェローナ(Verona)にある約2000年前に建設された世界遺産の円形闘技場、ベローナアリーナ(Arena di Verona)
- 開会式のコンセプトは「ハーモニー」(調和) 人間と自然、分断した世界の再生、平和へのメッセージを込める
開会式は、バリッチ・ワンダー・スタジオ(Balich Wonder Studio ライブ・エンターテインメントやイベント制作クリエイティブ・グループ)がプロデュースし、マリア・ラウラ・イアスコーネ(Maria
Laura Iascone)が式典責任者(Director of Ceremonies)を務め、この世界的な祝典に新たなインクルーシブな次元を加えることを目指す。
サッカーの伝説ジュゼッペ・メアッツァの名を冠した観客収容数7万5千人の巨大スタジアムで、壮大なショーに加え、街全体とオリンピック開催地域が連動し、関連イベントや象徴的な瞬間で活気づく。
演出には、イタリア文化を象徴するファッション、音楽、美食などのモチーフがふんだんに取り入れられた。
目標は明確である。オリンピックの精神をスタジアムの外へと広げ、観客やアスリート、地域社会をこの大いなる祝典に巻き込むことを狙う。
- 伝統と継続を守る キャッチフレーズは「かけがえのない機会、広がりがありインクルーシブな祝典」
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開幕をオフィシャルに告げる開会式は、多くの競技に先立って行われるが、最近は、運営上の理由から開会式の前にアイスホッケーやスノーボード、フィギュアスケートの予選が実施される。しかしそれは選手団の入場行進や開幕の儀式が持つ象徴的な重要性に影響を与えるものではない。
開会式の選手団の入場行進や聖火の点火は依然として最大の見どころであり、競技会場全体でインクルーシブ性と参加を促進する新たな取り組みが加わる。大会は伝統を重んじつつ、選手、観客、そして地域社会を巻き込んだ広がりのある祝典を実現していく。
- 開会式の構成は?
- 開会式は、イタリアの歴史、芸術、文化を巧みに織り込んだ、「ハーモニー(Armonia)」をテーマに、多彩なた演出が取り入れられた。ショーの幕開けは、イタリア美の理念を基に、アントニオ・カノーヴァと新古典主義へのオマージュで始まった。スカラ座劇場アカデミーから70名のパフォーマーが参加した。
そしてイタリアオペラの巨匠ヴェルディ、プッチーニ、ロッシーニへのトリビュートに続き、色鮮やかな衣装をまとったダンサーたちが登場。巨大なチューブから流れ出る絵具の演出は、イタリアの偉大な発明や文化、料理、建築、ファッション、デザイン、エンターテインメントを象徴しており、イタリアのショービジネスの表現を革新したパフォーマー、ラファエッラ・カッラ(Raffaella Carra 歌手、司会者、ダンサー)へのオマージュ(賛辞)が込められた。
ラファエッラ・カッラ
選手団のパレード後、イタリアの著名女優サブリナ・インパッチャトーレ(Sabrina Impacciatore HBO人気ドラマ『ホワイト・ロータス』出演)が、冬季オリンピックの歴史を公式ポスターを通して辿る短編に登場。その後、音楽とダンスによる現代オリンピックの進化を描くモンタージュが披露された。 開会式は随所に『完璧な演出』が散りばめられていた。たとえば、イタリア大統領セルジオ・マッタレッラを紹介する映像では、古風なミラノの路面電車が、イタリアを代表するスポーツスター、MotoGPのバレンティーノ・ロッシによって運転されるというサプライズもあった。
▽ 彫刻とダンスが“響きあう”パフォーマンス
▽ マライア・キャリーがイタリア語で歌唱 「青く塗られた青の中で」
▽ 愉快なオペラの3巨匠
▽ イタリア国旗入場 アルマーニの衣装
▽ イタリア国歌斉唱 歌:ラウラ パウジーニ
▽ ストラディバリウスが奏でる「都市と山」の物語 金の五輪登場
▽ 選手入場開始
▽ 日本選手入場開始
▽ 開催国・イタリア選手の入場開始
▽ 冬のオリンピックの歴史
▽ 盲目のテノール歌手 アンドレア ボチェッリの「誰も寝てはならぬ」(歌劇「トゥーランドット」より)
▽ 聖火台点火
- 華麗で豪華な出演者が開会式を彩る
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開会式には、数多くの歌手・俳優が出演する。
グラミー賞5度受賞のマライア・キャリー(Mariah Carey)、ゴールデングローブ賞受賞のラウラ・パウジーニ(Laura Pausini)、、俳優でプロデューサーのピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(Pierfrancesco Favino)、テノール歌手アンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)、女優のサブリナ・インパッチャトーレ(Sabrina Impacciatore)、中華人民共和国出身のピアニスト、ラン・ラン(Lang Lang)とチェチーリア・バルトリ(Cecilia Bartoli)、チュニジア系イタリア人ラッパーのガリ(Ghali)といった世界的アーティストに加え、ドラマ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」でエミー賞ノミネートのサブリナ・インパッチャトーレ(Sabrina Impacciatore)など、豪華スターが勢ぞろいする。
- “7オクターブの音域をもつ世界の歌姫” マライア・キャリー(Mariah Carey) 名曲『ヴォラーレ』をイタリア語で熱唱 「Nothing is Impossible」も披露
ミラノ・コルティナ2026開会式に出演する国際的ビッグアーティストとして最初に発表されたのが、アメリカ合衆国生まれのシンガーソングライターで、音楽業界を代表するスーパースター、マライア・キャリー。1990年にデビューアルバムをリリースして以来、2億枚以上のアルバムを売り上げている。
唯一無二の歌声と、「All I Want For Christmas Is You」「One Sweet Day」「We Belong Together」などの大ヒット曲で知られ、グラミー賞を5度受賞している。
開会式では、真っ白のドレスでステージに立ち、ドメニコ・モドゥーニョのイタリアの名曲「ヴォラーレ」(Volare)を原曲そのままのイタリア語で披露すると、場内から大歓声が上がった。しかし、スピーカーから流れていた音よりも唇の動きが遅い場面があったなどとして、「口パクパフォーマンス」疑惑が浮上している。
- ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(Pierfrancesco Favino)
イタリアの俳優でプロデューサーのピエルフランチェスコ・ファヴィーノは、映画「ワールド・ウォーZ」(2013年)、「天使と悪魔」(2009年)、「マリア」(2024年)といった話題作への出演で広く知られている。開会式では、ヴァイオリニストのジョヴァンニ・ザノンとの共演が予定されている。
スポーツ好きでもあるファヴィーノは、伊トップリーグ・セリエAのサッカークラブASローマの生涯サポーターであり、トップテニス選手ヤニック・シナーのファンでもある。
- サブリナ・インパッチャトーレ(Sabrina Impacciatore)
映画・テレビ・演劇で確かなキャリアを築いているイタリアの女優サブリナ・インパッチャトーレも開会式に華を添える著名人のひとり。
ドラマシリーズ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」での演技により国際的な評価を獲得し、プライムタイム・エミー賞にノミネートされた。
- ラウラ・パウジーニ(Laura Pausini) イタリア国歌斉唱
1993年サンレモ音楽祭をきっかけに一躍スターダムに躍り出たイタリアのラウラ・パウジーニは、その後、世界累計で7,000万枚以上のアルバムを売り上げた国際的歌手。グラミー賞を受賞した初のイタリア人女性であり、これまでにラテン・グラミー賞4回、ワールド・ミュージック・アワード6回、ゴールデングローブ賞、さらに映画「これからの人生」(原題:La
vita davanti a sé)の主題歌「Io Sì(Seen)」がアカデミー賞にノミネートするなど、数多くの栄誉に輝いている。
- 盲目のテノール歌手 アンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli) 「誰も寝てはならぬ」(歌劇「トゥーランドット」より)を熱唱
世界累計9,000万枚以上のアルバムセールスを誇る国際的テノール歌手、アンドレア・ボチェッリが、トリノ2006大会閉会式でのパフォーマンス以来となる冬季オリンピックに、待望のカムバックを果たす。
グラミー賞5回、ラテン・グラミー賞6回のノミネート歴を持つボチェッリは、2010年にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星を授与されたほか、これまでにセリーヌ・ディオンやエド・シーラン、アリアナ・グランデ、デュア・リパといった名だたるアーティストたちと共演を重ねてきた。
2016年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝前に歌声を響かせたミラノ・サン・シーロ・オリンピック・スタジアムに、彼が再び帰ってくる。
トリノ2006から20年ぶりにオリンピックの舞台に立つ
「君と旅立とう(Time to Say Goodbye)」「祈り(The Prayer)」「信じればこそ(Because We Believe)」といった感動的で力強い名曲で知られる世界的テノール歌手、ボチェッリが、人々をひとつに結ぶテーマ『ハーモニー(調和)』を祝うこの式典で中心的存在としてステージに登場する。
世界的アーティストとの共演は、彼にとってはおなじみの光景だ。これまでにセリーヌ・ディオンやエド・シーラン、アリアナ・グランデらと共演してきたほか、オリンピックの大ファンとして知られるスヌープ・ドッグの招待で、2025年のクリスマスにはホリデー・ハーフタイム・パーティーにも出演した。
しかし、今回のミラノ・コルティナ2026での出演は、彼にとってまったく別の意味で特別なものとなる。トリノ2006冬季オリンピックの閉会式で「信じればこそ」の圧巻のパフォーマンスを披露して以来、イタリアのスター・ボッチェリがオリンピックの舞台に立つのは今回が2度目となるからだ。
このトリノ大会でのパフォーマンスは、彼の主要スポーツイベント出演につながる活躍の原点のひとつとなり、その後も数々の大舞台で歌声を披露してきた。
- ラン・ラン(Lang Lang)とチェチーリア・バルトリ(Cecilia Bartoli)
グラミー賞ノミネートのラン・ラン(Lang Lang)は、カーネギー・ホールでのライブを収録した2004年発表のアルバム「Live At Carnegie
Hall」で一躍注目を集めた中華人民共和国出身のピアニスト。このアルバムがビルボード・クラシックアルバム部門で9位に輝いて以来、クラシック音楽を21世紀へと呼び戻した立役者として高く評価されている。
3歳のときにピアノを弾き始め、初のリサイタルは5歳。その後、世界の名だたるオーケストラと共演を重ね、2009年にはTimes誌の「世界で最も影響力のある100人」のひとりに選出された。
一方、イタリアのメゾ・ソプラノ歌手チェチーリア・バルトリ(Cecilia Bartoli)は、世界で最も称賛されているクラシック音楽家のひとり。ベストセラーとなったレコーディング作品や大規模なステージパフォーマンスによって国際的な評価を確立してきた。
グラミー賞を5度受賞している彼女は、名誉あるポーラー音楽賞およびレオニー・ソニング音楽賞を受賞したほか、ブリット・アワードやエコー・クラシック賞を受賞している。2003年にはモンテカルロ歌劇場のダイレクターに就任し、この職に就いた初の女性となった。
- ガリ(Ghali)
チュニジア系イタリア人ラッパーのガリ(Ghali)は、2016年発表のシングル「Ninna nanna」がYouTube再生回数が1億3300万回を超え、一躍人気アーティストの仲間入りを果たした。その後にリリースした「Pizza
Kebab」も大好評を博し、2018年には「Cara Italia」がイタリア公式シングルチャートで初登場1位を記録した。
ミラノのスラングにフランス語やアラビア語を織り交ぜたラップを特徴とするガリは、ストームジーやエド・シーランといった国際的スターから、イタリアのロックバンド、マネスキンまで幅広いアーティストとコラボレーションしてきた。
- 世界最高峰の芸術的・技術的プロダクションチーム
開会式には、27カ国以上から集まった専門家やボランティアを含む1,300人以上のキャストが参加し、サン・シーロ・スタジアムと各拠点で活動する950人以上のオペレーター(スタッフやその他のサプライヤーの従業員を含む)がサポートした。
音楽面では、オリジナルサウンドトラックの作曲に500人以上のミュージシャンが参加し、イベントの準備にはミラノ、コルティーナ、リヴィーニョ、プレダッツォ、アルコ・デッラ・パーチェで700時間以上のリハーサルが必要とされた。
衣装、メイク、ヘアスタイルへの取り組みは非常に重要で、182点のオリジナルデザイン、1,400着以上の衣装、1,500足の靴、7,500メートルの生地が使用され、110人のメイクアップアーティスト、70人のヘアスタイリストが協力し、1,000点以上の舞台装置が使用された。
ミラノ「平和の門」に設置された聖火台
コルティナの広場に設置された聖火台
- ミラノとコルティナ・ダンペッツォ 2つのオリンピック聖火台
- ミラノ・コルティナ2026の開会式では、オリンピック聖火台の点灯と消灯という2つの伝統的な儀式に革新的なアプローチを導入する。団結、平和、そして世界的なスポーツの精神を称えるこれらの象徴的な瞬間が、より広がりを持つ形で展開される。
史上初めて、開会式の行われるオリンピック・スタジアムに聖火台を設置せず、ミラノ市内とコルティナダンペッツォに、2つのオリンピック聖火台が設置されることになった。
ひとつはミラノの象徴的なランドマークであるアルコ・デッラ・パーチェに設置され、もうひとつはアルプスの町の中心、コルティナダンペッツォのピアッツァ・ディボナに設置された。開会式の進展にあわせて、同時に点灯・消灯される。
この広域に広がる2つの聖火台は、イタリアの独自性とイタリアならではの本質を称え、都市とアルプスをひとつに結びつける。これは伝統と革新が融合し、大会の精神をあらゆる地域に届けながら未来の世代を鼓舞し、より明るい未来を築くための機会となる。
ミラノ・コルティナ2026の2つのオ聖火台は、2都市で開催される今大会において、各地域のハーモニーを象徴する力強いシンボルで、大会スポンサーであるフィンカンティエリとのパートナーシップにより制作された。
大会スポンサーであるフィンカンティエリ( Fincantieri 総合造船企業グループ)とのパートナーシップにより制作された。デザインは、マルコ・バリッチ(Marko Balic 演出家・テレビプロデューサー)が、リダ・カステッリ(Lida Castelli 芸術・クリエイティブディレクター)とパオロ・ファンティン(Paolo Fantin 舞台演出家)と協力して制作した。2つの聖火台の聖火は、完全に同期して同時に点灯され・消灯される。
分散開催の本大会において、この聖火は、各地域が常に連動し、一体となって大会を形作る姿を象徴している。
- 「ダ・ヴィンチ・ノット」から着想した聖火台のデザイン
ミラノ・コルティナ2026の聖火台は、生命・エネルギー・再生の源である太陽へのオマージュとしてデザインされた。何世紀にもわたり、連続性と再生の普遍的象徴であり続けてきた聖火台は、未来を見据えてデザインされた創造の核として位置づけられている。
今回のデザインは、天才レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な「ダ・ヴィンチ・ノット」(da Vinci Knots:結び目 ダビンチの精巧で幾何学的な組紐や結び目の模様)から着想を得ており、自然と人間の創意が織りなすハーモニーを幾何学的な交差模様として表現している。これは、創造性と革新の象徴である都市ミラノと歴史的なつながりを持つダ・ヴィンチへの敬意を表している。
「レオナルド・ダ・ヴィンチのアカデミー」のエンブレムロゴの版画
*「ダ・ヴィンチ・ノット」(da Vinci Knots)は、15世紀後半にレオナルド・ダ・ヴィンチが描き、後にアルブレヒト・デューラーが模写した複雑な幾何学模様の組紐(結び目)の版画を指す。6つの結び目が特徴的なデザインで、美術史的に名高い芸術的な組紐モチーフである。
航空用アルミニウムで作られた聖火台は、最も軽量で耐久性の高い素材のひとつであり、開閉する動きによって時間の連続性と昼夜の自然な移ろいを象徴する。また、拡張・収縮できる構造により、聖火を宝箱のよう包み込み、守ることができる。
構造は可変ジオメトリを特徴とし、閉じた状態では直径3.1m、開くと4.5mに拡張する。高度な技術を駆使した機械システムは244個の可動ポイントと1,440の部品で構成され、ピンとベアリングで組み立てられている。内部の聖火はガラスと金属の容器に収められ、持続可能な演出効果が採用されている。
総重量4.5トンの金属、そして全長1,000メートルのダイナミックLEDが使用された。
聖火台は、材料の飛散がなく、音響への影響も小さく、煙の排出も最小限に抑えられており、観客が接する環境においても高い安全性が確保されている。
2月7日から、アルコ・デッラ・パーチェの聖火台が毎日行われる一般公開イベントの中心の舞台となる。18:00〜23:00の間、毎正時に3〜5分間のショーが行われ、ロベルト・カッチャパーリア(Roberto Cacciapaglia ピアニスト・作曲家)の音楽が彩りを添える。
この演出は2月22日にオリンピック聖火が消されるまで続く。
3月6日にパラリンピック聖火が到着すると、2つの聖火台はパラリンピック期間中、3月15日の閉会式まで灯される。
この演出は2月22日にオリンピック聖火が消されるまで続く。3月6日にパラリンピック聖火が到着すると、2つの聖火台はパラリンピック期間中、3月15日の閉会式まで灯される。