ブリスベン五輪2032 競技会場 最新情報 ブリスベン・ゾーン

Brisbane  出典 IOC Media

ブリスベン五輪2032 IOCが主導で開催地が決定された初の五輪大会
 2021年7月21日、東京で開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、賛成72票、反対5票、棄権3票の圧倒的多数で承認して、2032年の夏季オリンピック・パラリンピック大会の開催都市をオーストラリア・ブリスベンに決定した。ブリスベンの他に招致した都市はなかった。
 オーストラリアでの開催は2000年シドニー大会以来32年ぶり3回目で、南半球での開催は2016年リオデジャネイロ大会以来16年ぶり4回目となる。
 オリンピック大会は、7月23日~8月8日まで、パラリンピック大会は8月24日から9月5日まで開催される。
 開催経費は、Brisbane2032組織員会予算(OCOG)については44億5,000万豪ドル(約4200億円)で収支均衡予算となっている。
  これとは別に、国や州政府が負担するインフラ整備経費、レガシー経費は71億豪ドル(約6530億円)、オーストラリア政府からの拠出金34億5,000万ドル(約3170億円)と、クイーンズランド州政府からの36億5,000万ドル(約3360億円)で構成されている。71億豪ドルを上回った場合には、クイーンズランド州政府が原則負担することになる。開催経費の総合計は115.5億豪ドル(約1兆円)となる。
 ただし、経費は2023年2月時点の会場建設費用に基づき、直ちに建設が開始されることを前提としたコストで算出されている。その後の工事延期などのコスト上昇については、建設業界のコスト上昇想定評価によると、約11億ドル上昇という金額が算出されている。現在、同程度の建設工事を達成するには82億ドルの費用がかかることになる。

 2032年夏季オリンピックの開催地決定は、立候補都市をIOC委員の全員が投票で選ぶという方式から、IOC自らが開催都市を選定して、総会で承認を得るという新しい招致プロセスが採用された。
 この招致プロセスは、五輪改革を目指した「オリンピック・アジェンダ2020」の提言を受けて策定された。開催都市招致を巡っては、賄賂や不正が繰り返されオリンピックへの反発が増大する中で、IOCは不正根絶して信頼感回復を果たそうとしたものである。
 IOCの組織内に、IOC委員とアスリート、NOC、国際競技団体の委員で構成する「将来開催地委員会」を設立し、招致に名乗りを上げた開催都市候補との間で、「継続的な対話」(Continuous Dialogue)を繰り返し、最終的に一つの開催都市候補に絞り込む。そしてIOC理事会に提案し、理事会で承認されたなら、今度はIOC総会に諮る。事実上、IOCが開催都市を決めるプロセスである。世界の100名余りのIOC委員は、総会「承認」するかしないかだけの役割になった。
 ブリスベン大会招致が実現した要因は、オーストラリア・オリンピック委員会(AOC)会長で、IOC副会長だったジョン・コーツ氏(John Coates)の存在が大きいとされている。コーツ氏は、IOC会長のトーマス・バッハ氏(Thomas Bach)と密接な関係にあり、IOCの実力者だった。

 Brisbene2032では、オリンピック28競技とパラリンピック22競技をブリスベン・ゾーン、ゴールド・コースト・ゾーン、サンシャイン・ゾーンの3つのゾーンに立地する37会場で開催する計画である。 開催都市は最大5競技を追加できる権利があるが、追加競技はまだ決まっていないが、ネットボールとサーフ・ライフセービングが有力視されている。会場の80%以上が既存または仮設の施設であり、大会開催コスト低減と環境への配慮を実現する。
 新設する競技会場・選手村は、8施設である。
■ ブリスベン・オリンピック・スタジアム(New Brisbane Stadium /Victoria Park)  開会式・閉会式・陸上競技
■ 国立アクアスティック・センター(National Aquatic Centre/Spring Hills)) Swimming/Water Polo
■ ローガン・室内スポーツ・センター(Logan Indoor Sports Centre Logan) バレーボール
■ モレトン・ベイ・室内スポーツ・センター(Moreton Bay Indoor Sports Centre /Petrie)  ボクシング
■ レッドランド・ホワイトウオーター・センター(Redland Whitewater Centre /Birkdale) カヌー(スラローム)
■ ゴールド・コースト・アリーナ(Gold Coast Arena)  ホッケー
■ ブリスベン選手村(Brisbane Athlete Village /Bowen Hills)
■ サンシャイン・コースト選手村(Sunshine Coast Athlete Village/Maroochydore)
■ ゴールド・コースト選手村(Gold Coast Athlete Village /Royal Pines Resort)
*国際放送センター(IBC)は、当初は新たに建設する計画だったが、中止され現在、検討中
 2025年5月、ブリスベン五輪2032の大会組織委員会のリベリス委員長は、大幅に値上がりしている建設コストや建設作業の遅れについて警鐘を鳴らした。ビクトリア・パークに新設するオリンピック・スタジアム(6万3,000席)を筆頭に、ブリスベン・アリーナなどの競技場の新設や、選手村の建設、また州政府が進めている病院建設計画や大規模なトンネル建設工事で建設業界は限界に達しているとされている。国や州政府の対応が求められて始めている。
⇒ Brisbane2032 競技会場 最新情報 ゴールドコースト・ゾーン
⇒ Brisbane2032 競技会場 最新情報 サンシャインコースト・ゾーン
 

Brisbane Zone

Brisbane   出典 IOC
New Brisbane Stadium
■ Brisbane(Victoria Park) 新設
■ 開会式/閉会式/陸上競技
 Brisbane2032の開会式、閉会式、陸上競技を開催するスタジアムとして、63,000人の観客を収容できる新スタジアム、New Brisbane Stadiumがビクトリアパーク(Victoria Park)に、37億8500ドル(約5500億円)の38億豪ドル(約3500億円)の巨額の建設費を投じて建設される。 ブリスベンの中心部に位置するビクトリア公園は、市街地の眺望を一望できるブリスベンを象徴する公園。Brisbane2032開催を機会に、オリンピック・スタジアムを建設するなど大規模な公園再開発が行われて、ブリスベンを象徴するスポーツ&エンターテイメント拠点が誕生する。
 このスタジアムは、AFL(Australian Football League)、テスト・クリケット(国際クリケット評議会[ICC]に認定を受けた12のナショナルチームしか行うことができないという格式高い試合形式 テスト[Test]という略称で呼ばれている)や主要なエンターテイメント・イベントなどの開催する。クイーンズランド州のスポーツ拠点となるこのスタジアムは、ブリスベン・ライオンズ(AFL)、ブリスベン・ヒート(Cricket team)、クイーンズランド・ブルズ(Cricket team)といったチームの本拠地となる予定。 この新しいワールドクラスのスタジアムは、大会後は、国際スポーツ大会やビック・イベントを開催して、来訪者増加を通じてクイーンズランド州の経済的・社会的繁栄をもらすとしている。
 新スタジアムはブリスベンのクリケットの拠点となり、30年間に渡ってクリケットの聖地として市民に親しまれてきたガバ・スタジアム(The Gabba :Brisbane Cricket Ground 観客収容数4万2000人)は大会後に解体される。
New Brisbane Stadium 出典 GIICA
ビクトリア公園は、先住民アボリジニの歴史遺産
 ビクトリア公園(Victoria Park)は、ブリスベンのスプリング・ヒル(Spring Hills)とハーストンに位置する公園で、オーストラリアの先住民(アボリジニ Aborigine)の一つ、ターバル族(Turrbal)の大規模なキャンプがあったことで知られている。ターバル語(Turrbal)で「バランビン」(Barrambin 「風の強い場所」)と呼ばれ、2007年12月3日にクイーンズランド州歴史遺産登録された。
この場所は1931年に開業した公共ゴルフコースがあったが、2021年6月に都市再開発の一環として再び64ヘクタールの公共公園となった。2025年3月には、2032年夏季オリンピックに向けて、ビクトリア公園内に63,000席の新オリンピック・スタジアムが建設されることが発表された。
Victoria Park  出典 Queensland
先住民ターバル族の大規模なキャンプ地 ビクトリア公園
 植民地化以前、ビクトリア公園は、先住民ターバル族、400人が暮らすブリスベンアリアでは最大の伝統的なキャンプ、コミコミュニティが存在していた。キャンプは、水場(York Hollow/bunyip waterhole)を見下ろす尾根沿いに設けられていた。1840年代にこの土地の一部にイギリス人の入植地が造られ。当初はターバル族のキャンプと共存していたが、徐々に拡大し、先住民ターバル族を追放、1850年代から1860年代にかけて、ターバル族の大規模な殺害やキャンプの焼き討ち、長老たちの殺害が相次いだ。ソングライン(Song Line 先住民の祖先が築き上げた伝統的な交易路)沿いには虐殺跡地が残されている。
 ビクトリア公園のうち、ロイヤル・ブリスベン・アンド・ウィメンズ病院(Royal Brisbane and Women's Hospital)側のハーストン・ロード沿いの地域は、「ワラン」(Walan)と呼ばれ、 伝統的に先住民集団が集まる場所であり、コロボリー(アボリジニの神聖な儀式)、祭り、舞踊が開かれたり、狩猟、釣り場になっていたりした。
 イギリス人入植の初期は、バランビンに居住していたアボリジニの数は入植者数をはるかに上回っていた。しかし、植民地警察とイギリス軍によるアボリジニ集団への2度の大規模な攻撃が行われ、19世紀には最大1500人の先住民のキャンプ地となっていたが、強制的に伝道所に送られアボリジニのコミュニティは消滅した。
 バランビンには多数の小川が蛇行しており、そこにキャンプを張るアボリジニと入植者との事実上の境界線となっていた。境界線内側は、植民地軍による攻撃や妨害を受けることなく、先住民が生活し、狩猟ができる場所になっていた。アボリジニの伝統により、許可を得ずに境界線を越えて侵入した新入植者は、しばしば暴行や強盗の被害に遭ったとされている
 しかし、イギリス人の入植が進展すると、アボリジニの人々は警察に土地を追われ、1860年代までに、ほとんどのアボリジニの人々はバランビンから追放されるか、すでに去っていた。
 2009年、ブリスベン市議会とターバル族の伝統的所有者は、ビクトリア公園の名称に伝統的な名称であるバランビンを追加することに合意し(Victoria Park/Barrambin)、2020年に市議会はこの土地に先住民文化学習センターを建設する計画を発表し、先住民の歴史遺産として保存する姿勢を明らかにした。
Victoria Park Walan  出典 Queensland
迷走と混迷を繰り返したオリンピック・スタジアム整備計画
 Brisbane2032のオリンピック・スタジアムの整備計画は、迷走と混迷を極めた。
2025年3月、クイーンズランド州(Queensland)のデビッド・クリサフリ首相(David Crisafulli)は、五輪大会施設調整局(GIICA:Games Independent Infrastructure and Coordination Authority)の勧告に従い、2032年オリンピック競技場を重要な先住民族の土地に建設することを決定した。政府も計画に同意している。
 自由国民党のクリサフリ首相は、2024年10月に行われたクイーンズランド州の総選挙で、僅差で労働党を破り、政権交代を果たして、首相の座に就いた。リサフリ首相は、直ちに労働党政権時代に策定されたBrisbane2032の開催計画を「100日」で見直す(100-days-Reviw)ことを宣言、2025年3月に「100 Day Review Report」を公表した。その中で、オリンピック・スタジアムをビクトリア・パークに新設することを明らかにした。
 Brisbane2032が既存の会場を再利用できると宣言したことで招致を獲得したと見られていたにも拘わらずこれを覆す方針だった。
The Gabba:Brisbane Cricket Ground 出典 Queensland
 オリンピック・スタジアムの迷走と混迷は、2021年、ブリスベンが五輪大会2032の招致に成功した年から始まっている。当時の労働党政権、アナスタシア・パラシュチュク前首相が、30年前の1895年に建設され、男子のテストマッチを67回開催してきたクリケットの聖地、ガバ・スタジアム(The Gabba:Brisbane Cricket Ground 観客収容数4万2000人)を改修して2032年のメイン会場にすると2021年に発表。
 この選択肢は、改修経費が27億豪ドル(約2600億円)必要で、経費の無駄遣いだと批判され、しかもガバ・スタジアムは周囲を建物に囲まれていて、敷地は狭隘、拡張や改修工事は物理的に不可能とされた。
 さらにガバ・スタジアムの大部分は築30年以上が経過して、老朽化が深刻で、改修してオリンピックを開催しても、大会終了後、直ちに新たな選択肢を検討しなければならないのは明になっていた。
 ガバ・スタジアム工事中、クリケットの試合開催のための暫定的な解決策として、ブリスベン・ショーグラウンドを2万人収容のAFL(Australian Football League)対応スタジアムに改修することが検討されたが、これも改修計画のネックになった。
Queensland Sport and Athletics Centre   出典  Qsac
 次にパラシュチュク前首相(Annastacia Palaszczuk)が策定した開催計画では、クイーンズランド・スポーツ・アンド・アスレチックス・センター(Queensland Sport and Athletics Centre :Qsac)を改修して、仮設スタジアムで陸上競技を開催する計画だった。しかし、郊外の老朽化した会場を一時的に改修するために16億ドル(約2320億円)を費やすことに対する反発が強く、これも白紙に戻された。
 また、ガバ・スタジアムを、大会開催に向けて、1万7000席の屋内スタジアに改装する計画を発表したが、23億8500万ドルの高額の経費が批判され、これも挫折した。
 パラシュチュク前首相は、高額の建設経費を理由にビクトリア・パークでの新スタジアム建設は否定していた。
一方、クリサフリ首相も昨年の選挙戦で、オリンピック・スタジアムを新しく建設しないと繰り返し約束し、ビクトリア・パークでの建設も明確に否定していた。
 しかし、クリサフリ首相は、政権の座に就くと前言をあっさり翻して、ビクトリア・パークにオリンピック・スタジアムを建設することを決断した。
 建設計画の反対派、「セーブ・ビクトリア・パーク」グループは、計画が発表される前から既に抗議活動を行っている。スタジアム建設に反対する訴訟の可能性について弁護士と協議を始めた。この計画は貴重な緑地や、先住民コミュニティにとって重要な歴史員遺産を破壊するとして、中止させる必要があると主張している。
 ビクトリア公園にある先住民族の重要な遺産として保存されている区域(ソングライン[songline]沿いの虐殺跡地 先住民キャンプが立地していた)が失われる懸念が大きい。
 ブリスベンの歴史家レイ・カークホーヴ氏は、バランビンとしても知られるビクトリア公園について、ブリスベン中心部でおそらく最も重要な先住民遺産の地で、建設計画は、「恐怖と絶望」を感じると語った。「アボリジニの人々にとって、あの場所は特別な場所とされてきた長い歴史がある…」と述べた。

 Brisbane2032は、中道左派労働党政権のアナスタシア・パラシュチュク前首相(Annastacia Palaszczuk)の下で、2021年7月にオリンピック開催地の招致を決定した。既存の会場を可能な限り再利用することでインフラ費用を削減することを目的としてIOCが策定した「ニューノーマル」アプローチの下で選ばれた最初の都市であった。
 しかし、新たに就任したデービッド・クリサフリ州首相(David Crisafulli)は、パラシュチュク前首相の計画を白紙撤回し、「何のレガシーも生まない」、仮設施設に「数十億ドル」をかけても無駄になるだけだと述べた。
 結局、ガバ・スタジアムは解体され住宅地になる予定である。
 政府は現在、オリンピックのインフラ整備予算、71億豪ドル(約6670億円)について、3度目の抜本的な見直しを迫られている。71億豪ドルの内、34億5000豪万ドル(約3240億円)をオーストラリア政府が負担し、36億5000万豪ドル(約3430億円)はクインランド州政府が負担する。経費が71億豪ドルを上回った場合には州政府が負担することになっている。
Brisbane Arena (National Aquatic Centre)
■ Brisbane(Spring Hills) 新設
■ 競泳/水球
 ブリスベンのスプリング・ヒルに立地する既存施設、センテナリー・プール(Rackley Centenary Pool)跡地に、新しい国立アクアティック・センター(Brisbane Arena)が建設される。建設経費は、6億5000万豪ドル(約600億円)、全額民間セクターの資金で賄われる。
 オーストラリアの4大水泳競技の拠点として設計されたこの施設は、メインスタジアムとサブスタジアムがあり、それぞれに大型屋内プールを備えて、競技レースとトレーニングをサポートする。
大会期間中は仮設席を設置して、25,000人以上の観客席を整備する。パリ202の水泳会場となったラ・デファンス・アリーナの観客収容能力を上回る。
 施設の運営は、既存の水泳場、ブリスベン・アクアティックセンター(チャンドラー)の支援を受ける。
大会終了後は、8,000席の常設観客席を備えた世界クラスのレガシー施設となる。
Brisbane Arena  出典 GIICA
Brisbane Convention & Exhibition Centre (BCEC)
■ Brisbane(South Bank )  既存施設(改修)
■ 卓球/フェンシング/テコンドー/バドミントン  (ホール1:6,000人  ホール2:6,500人  ホール3:6,000人)
 ブリスベン・コンベンション&エキシビションセンター(BCEC)は、ブリスベンのサウスバンクに立地する面積171,000平方メートル、展示場フロア20,000平方メートル(Holl1、2、3)や25,000平方メートルのメイン・ホールを備えるコンベンションセンター。1996年6月に開業、サウスバンク地区の中核施設で、サウスバンク・コーポレーションが所有し、ASMグローバルが運営している国際見本市会場である。
Brisbane Convention & Exhibition Centre 出典 Brisbane Convention & Exhibition CentreBrisbane Convention & Exhibition Centre 出典 Brisbane Convention & Exhibition Centre
South Bank
Brisbane(South Bank) 既存施設
■ アーチェリー3×3バスケットボールl
 1988年の世界博覧会でブリスベン川沿いのエリアで開発されたリバーサイド・パーク。30年以上が経った今も、ブリスベンで最も象徴的な観光地の一つ。ブリスベンの市街地に対岸にあり、ギャラリー、レストラン、カフェ、人工ビーチ、クルーズ桟橋、公園などが整備され、活気があふれるリゾート・エリアになった。朝のカプチーノから夜のカクテルアワーまで、市民がやすらぎの一時を楽しむ。
ブリスベン リバーサイド・パーク 出典 South Bank Coorpブリスベン リバーサイド・パーク 出典 South Bank Coorp
South Bank Piazza
■ Brisbane(South Bank) 仮設
■ 3×3バスケットボール
 サウスバンク・ピアッツァは、オーストラリア、ブリスベンのサウスバンク・パークランドにある多目的施設です。クーリエ・メール紙は2013年からこの施設の命名権スポンサーになっている。サウスブリスベン駅とカルチュラルセンター・バスターミナルの近くに立地。
South Bank Piazza 出典 South Bank Coorp
 
South Bank Culture Forecourt
■ Brisbane(South Bank) 仮設
■ アーチェリー
Queensland Performing Arts Centre前の広場、Culture Forecourtにアーチェリー競技場が仮設で整備される。観客収容数4,000人。
Sleeman Sports Complex
 スリーマン・スポーツ・コンプレックスは、ブリスベン郊外のチャンドラー地区にあるスポーツ・エンターテイメント複合施設。アクアティック・センター、自転車競技場、スポーツアリーナ、体操競技場、講堂(1500人収容)を備えている。コンサート、イベント、会議、展示会なども開催する。
この施設はトップアスリート育成拠点になっていて、バスケットボール、バレーボール、水泳、体操競技のトレーニングやフィットネス・アクティビティが行われ、スポーツ医学プログラム施設も設置されている。
 コンプレックスには、自転車競技場(Anna Meares Velodrome)、BMXコース(BMX Supercross Track)、アクアスティック・センター(Brisbane Aquatic Centre)、アリーナ(Chandler Arena)、劇場(Chandler Theatre)、冬季スポーツ・ジャンプ・トレーニングセンター(Winter Olympic Training Centre)、体操トレーニングセンター(Queensland State Gymnastics Training Centre)、体操ダイビング・トレーニング場(Dry Land Diving facility)、屋外自転車競技場(Outdoor Velodrome)や宿泊施設が整備されている。
 この施設では、Brisbane2032に向けて、新たな室内アリーナが建設され体操競技場になるほか、アクアスティックセンターでは競泳や飛び込み、水球(予選)、ベロドロームでは自転車(トラック)、BMXセンターではBMX(レーシング)が開催される計画だった。新設、改修に伴う経費は総額で2億5650万豪ドル(約235億円)とされた。新政権の「100Days Review」では、経費圧縮のために体操競技場の新設を中止して既存施設に振り替えることを提案した。
Sleeman Sports Complex 出典 Sleeman Sports Complex
Brisbane High Performance Aquatic Centre (Chandler Sports Centger)
■ Brisbane (Chandler)  既設施設(改修)
■ アーティスティック・スイミング/飛び込み/水球(予選) 
 Sleeman Sports Complex内にの競輪場跡地に、新しいハイパフォーマンス・アクアティックセンターを建設し、アーティスティックスイミング、飛び込み、水球予選を開催する。 施設が開場後、耐用年数が終了したブリスベン・アクアティックセンターを廃止・解体し(既存の屋外プール50mと関連施設は維持)、再開発の機会を確保する。
 ブリスベン・アクアティック・センターは、クイーンズランド州屈指のスイミング複合施設で、50メートル・室内プール、25メートル・インドア・プール、50メートル屋外プール、ダイビング・プールの4つのプールと、観客席、複数のレンタル屋内スペースを備えている。

Brisbane Aquatic Centre (Chandler)  出典 Sleeman Sports Complex
Chandler Indoor Sports Centre
■ Brisbane(Sleeman Sports Complex) 既存施設(改修・新設)
■ 体操
 Sleeman Sports Compleにある屋外自転車トラックを取り壊し跡地に、広さ2,400平方メートル、観客収容数10,000人のチャンドラー室内スポーツセンター(Chandler Indoor Sports Centre.)が新たに建設され、体操競技が開催される計画である。しかし、経費圧縮のために、中止され、体操競技は既存施設で開催される。
Chndler Indoor Sports Centre 出典 Sleeman Sports Complex
Anna Meares Velodrome
■ Brisbane(Sleeman Sports Complex)  既存施設(改修)
■ 自転車(トラック)
 アンナ・ミアーズ・ベロドロームは、自転車競技(トラック)の会場となる。2032年の大会開催に向け、改修工事が行われる。オーストラリア・サイクリング協会(AusCycling)は、自転車競技の拠点をチャンドラー・スポーツ地区に移転する。地区内の自転車競技施設への投資は、大会後のレガシーをもたらすことが期待されている。
Anna Meares Velodrome  出典 Sleeman Sports Complex
Brisbane SX International BMX Centre
■ Brisbane(Sleeman Sports Complex) 既存施設
■ BMX(レーシング)
Sleeman Sports Complex内にあるブリスベン国際BMXセンターでは、BMX(Racing)が開催される。
Brisbane SX International BMX Centre  出典 Sleeman Sports Complex
Brisbane City Indoor Sports Centre
■ Brisbane 既存施設(改修)
■ バスケットボール
 ブリスベン屋内スポーツセンターは、ブリスベン中心部の郊外に位置し、ブリスベン・ショーグラウンド、ビクトリア・パークに近接している。
 Brisbane2032では、バスケットボールの試合が開催され、1万2000人の観客を収容する。大会終了後には12面のコートを備えた地域スポーツの中心地となる。仮設観客スタンドはショーコートとして活用する。
Brisbane City Indoor Sports Centre 出典 Austadiums
Suncorp Stadium  Brisbane Stadium (Lang Park)
■  Brisbane(Milton) 既存施設
■  サッカー(決勝ラウンド)/7人制ラグビー
サンコープ・スタジアム(別名ラング・パーク)は、ブリスベンの郊外、ミルトンに立地するブリスベンで最大のサッカー・ラグビースタジアム、観客収容数52,500人以上を収容できる多目的スタジアムで、最新鋭の設備を備えている。
ラグビー、サッカーなど、様々なスポーツイベントに使用されていて、ナショナル・ラグビー・リーグのブリスベン・ブロンコスの本拠地、国際試合の開催スタジアムとして知られている。Suncorp Stadium  Brisbane Stadium (Lang Park) 出典 Suncorp Stadium
Brisbane Showgrounds
■ Brisbane (Bowen Hills) 既存施設(改修)
■ 馬術
毎年8月に開催されるクイーズランドで最大のフェスティバル、“Brisbane Ekka”で知られているブリスベン・ショーグラウンドでは、既存のアリーナが2万人収容の施設に改修されて馬術競技会場になるほか、ブリスベン選手村が建設され、主要関連イベントの開催地となる
Brisbane Showgrounds Main Arena 出典 Brisbane Showground
Brisbane Athlete Village
 ブリスベンCBD(中央ビジネス地区)から1.5km圏内に位置し、公共交通機関や主要幹線道路へのアクセスも良好なブリスベン・ショーグラウンドは、オリンピックのメイン選手村が建設される。 約40ヘクタールの敷地に最大15階建ての住宅棟16棟からなるマンションに、オリンピックでは10,729人の選手とチーム役員、パラリンピックでは、5,790人の選手とチーム役員を収容する。エレベーターサービスの効率性を高めるため、住宅棟の低層階を宿泊施設とする。
 住宅棟には、地上階に商業スペース、NOC/NPCのスペース要件に対応できる十分な競技場および地下駐車場が設けられる
 メインダイニングホール、トランスポートモール、オリンピックビレッジプラザ、専用選手トレーニングエリアはすべて、コア居住ゾーンから400メートル以内でアクセス可能。
官民パートナーシップで建設され、会終了後は市民の恒久的な住宅として活用され、ブリスベン州の住宅需要への対応に貢献する。
Brisbane Athlete Village  出典 CGIICA
Brisbane Entertainment Centre
■ Brisbane  既存施設
■ ハンドボール
 ブリスベン・エンターテイメント・センターは、ブリスベン中心部に位置する多目的屋内アリーナ。ASMグローバル社が運営。スポーツ複合施設に加え、結婚披露宴やビジネスイベントに利用できる小宴会場も併設されています。 このセンターは、主にコンサートやミュージカルの公演に利用され、ディズニー・オン・アイスを含むアイススケートショーも開催されている
Brisbane Entertainment Centre 出典 Brisbane Entertainment Centre
Queensland Tennis Centre
■  Qeensland 既設(改修)
■  テニス
クイーンズランド・テニスセンターは大規模な改修が行われ、3,000席のショーコート・アリーナと12面の試合用コートが整備される。布製の屋根を備えた既設のセンター・コート、パット・ラフター・アリーナ(Pat Rafter Arena 最大7000席)に加え、ブリスベンで大規模な国際トーナメントを開催できるようになる。
Queensland Tennis Centre  出典 GIICA
Brisbane International Shooting Centre
■ Brisbane 既存施設(改修)
■ 射撃(Shooting)
ブリスベン国際射撃センターは、小口径ライフル、エアライフル、ピストルの射撃種目に対応した4つの射撃場と、その他多数の多目的施設を備えた国際基準の射撃場。クイーンズランド州の多くのコミュニティ、プレミアレベルの射撃クラブや団体の拠点であり、国際イベントも開催されている。Brisbane2032に向けて改修が行われ、屋内射撃場の収容人数を最大2,000人まで収容できるよう増強する。
Brisbane International Shooting Centre 出典Queensland
Manly Boat Harbour
■ Brisbane(Manly) 既存施設
■ セーリング
 マンリー・ボートハーバーは、クイーンズランド州沿岸にある8つの州所有・運営のボートハーバーの1つであり、ドライバースとウェットバースに加え、公共のボートランプ(ハーバーの両端に1つずつ)を2つ備えている。オーストラリア東海岸において特に重要な、ボートやクルージングヨットのための施設。大会開催時は10,000席の観客席を整備する。
レクリエーション用船舶および商用船舶に安全かつ効率的なアクセスと避難場所を提供している。
Manly Boat Harbour  出典 Queensland com
Ipswich Stadium  (Brighton Homes Arena)
■  Brisbane(Springfield) 既存施設
■  近代五種(Modern Pentathlon)
イプスイッチ・スタジアムは、12,500席の長方形のブティック・スタジアム。この地区は、街と川の絶景ポイントで、連邦政府から2,000万ドルの資金提供を受けている。
このスタジアムは、伝統的にラグビーリーグの本拠地、サッカーの試合も開催できるよう設計されている。NRLとAリーグの試合も開催できるよう放送設備も備えている。大会開催時は10,000席の観客席を整備する。
Ipswich Stadium 出典 Austadiums
Redland Whitewater Centre
■  Brisbane(Redland) 新設
■  カヌー(スラローム)
新しく建設されるレッドランド・ホワイトウォーター・センターは、アウトドアレクリエーション、アドベンチャーツーリズム、水上アクティビティの拠点となり、レッドランドへの来訪者と観光客の増加を促進する。この施設には、競技用水路、簡易河川、湖、そして支援インフラが整備され、あらゆる年齢層や能力の人々がアクティブなアウトドアライフスタイルを楽しめる場所として、地域社会に長期的な恩恵をもたらす。センターは、レッドランド市議会が整備する、将来バークデール・コミュニティ地区に併設され、公共ラグーン、文化センター、遊歩道、野外ステージが併設される。
Redland Whitewater Centre 出典 GIICA
Toowoomba Showgrounds
■ Brisbane(Toowoomba) 既存施設(改修)
■ 馬術(クロスカントリー)
 トゥーンバ・ショーグラウンドは、Brisbane2032に向けて、改修され、馬術の豊かな伝統と地域住民の馬術への参加を支える。改修工事では、アリーナとウォームアップ施設の増設、厩舎の増設・改修、新しいアメニティと更衣室の設置、そしてクロスカントリーコースの改修・延長などが含まれる。これにより、馬術競技の誘致が可能になり、地域に経済効果をもたらす。
Toowoomba Showgrounds 出典 Toowoomba Showgrounds
Toowoomba Sports Ground (Clive Berghofer Stadium
■ Brinsbane (Toowoomba)  既存施設(改修)
■ サッカー(予選)
ラグビー、サッカー競技場で、観客収容人数は、座席で4500人、最大収容数は10000人
Toowoomba Sprts Ground 出典 Toowoomba Showgrounds
Moreton Bay Indoor Sports Centre
■  Brisbane(Moreton Bay/Petrie) 新設
■  ボクシング
モートンベイ室内スポーツセンターは、地域コミュニティの利用やイベント開催に向けて、多目的スポーツ・イベント施設として新たに建設される。モートンベイ・エリアの屋内スポーツ施設への高まるニーズに対応し、バスケットボール、ネットボール、バレーボール、バドミントン、フットサル、車いすラグビー、ピックルボールなど多様なスポーツに利用可能。さらに新施設は、幅広いイベント、コンサート、プレゼンテーション、会議、展示会にも対応し、地域社会に長期的な貢献をする。
Moreton Bay Indoor Sports Centre  出典 GIICA
Logan Indoor Sports Centre 
■ Brisbane(Logan Central)  新設
■ バレーボール
ローガン屋内スポーツ・センターは、クイーンズランド州で最も急速に成長している地域の一つであるローガンに新たに建設される約7,000席の収容能力の室内アリーナである。高まる屋内競技場の需要に対応し、将来のイベント誘致の機会を創出することで、ローガン地区の重要なレガシーとなる。
新センターには9つの屋内コートスペースがあり、バスケットボール、ネットボール、バレーボール、フットサル、ハンドボール、卓球、フェンシング、テコンドー、体操といった様々なコミュニティスポーツに加え、パラスポーツ(シッティングバレーボールや車いすバスケットボールなど)が開催可能。大会開催時は11,000席の観客席を整備する。
カフェ、キオスク、宴会場、管理事務所、敷地内駐車場も整備されている。
Logan Indoor Sports Centre  出典 GIICA
 
Brisbane2032 競技会場 最新情報 ゴールドコースト・ゾーン
Brisbane2032 競技会場 最新情報 サンシャインコースト・ゾーン